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足利尊氏と関東(清水克行・著 吉川弘文館)読了 [日本史]

室町幕府の開祖・足利尊氏。
鎌倉末期から建武の新政、南北朝時代とこれまで何冊も関連書を読み
足利尊氏についても一通り知っているつもりだったが、本書を読んで初めて知ることも少なくなかった。

尊氏は長男でなく(次男)、正室の8歳年上の兄(高義)がおり
尊氏とその弟・直義は側室の子で、当初は後継者になる予定ではなかったこと。

足利氏が源氏の血統ゆえ(もちろん実績も)、北条氏政権下の鎌倉幕府でも高い地位を得るも、それゆえ執権・北条氏との関係には苦心していたこと、など。

3部では足利氏所縁の史跡を、足利(栃木県)と鎌倉(神奈川県)別で紹介。
観光用テキストとしても充実、いつか訪れてみたいと思った。

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<目次>
転換する尊氏像
逆賊尊氏/謎の騎馬武者像/気弱な貴公子/足利尊氏に迫る

I 足利尊氏の履歴書
 一、簿明のなかの青春
 二、尊氏と後醍醐
 三、室町幕府の成立
 四、果てしなき戦い

II 歴代足利一族をめぐる伝説と史実
 一、異常な血統?
 二、義兼の遺言
 三、泰氏の「自由出家」事件
 四、祖父家時の切腹
 五、父貞氏の発狂

III 足利・鎌倉の故地を歩く
 一、足利編
 二、鎌倉編

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