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「戦争指揮官リンカーン アメリカ大統領の戦争」読了 [世界史]

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「戦争指揮官リンカーン アメリカ大統領の戦争」
 内田義雄・著 文春新書 読了(古本で入手可)

アメリカの南北戦争について知りたく、
ただし、数千円もする専門書までは不要。
文庫もしくは新書で探したところ、本書と数年前の映画「リンカーン」の原作を購入。

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グッドウィン著の「リンカーン」は全3巻
各巻細い文字がぎっしり400ページ超えのボリューム。
上巻を読み始めているが... 挫折しそう。

<「戦争指揮官リンカーン」目次>
序章 アメリカにとって「正義の戦争」とは?
第一章 リンカーンはなぜ勝つことができたか?
第二章 首都に危機迫る カーネギーがつくった戦争省電信室
第三章 「わが軍敗走中」電信が初めて伝えた戦争・ブルランの戦い
第四章 戦わぬ将軍はクビだ リンカーンの将軍操縦法
第五章 「無条件降伏せよ!」 北軍にグラントあり
第六章 電信で戦争を指揮できるか? リンカーンの挑戦
第七章 奴隷解放も戦争だ! 「奴隷解放宣言」前夜
第八章 「戦争はむごい方がいいのだ」 リー将軍の北部侵攻作戦
第九章 一通の電信が北軍を救う ゲティスバーグの戦い
第十章 「リーをなぜ捕らえないのか!」打電されなかった大統領の電文
第十一章 電信不通 グラント将軍のミシシッピ川隠密作戦
第十二章 「とことん噛みつき殺せ!」 リンカーン最後の賭け
第十三章 「神と人間性の名において抗議する」 南部壊滅作戦の代償
終章 「現実の戦争は書かれることなし」 正義の戦争の誤算

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鄭成功 南海を支配した一族 [世界史]

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山川出版社の「世界史リブレット・人」シリーズの一冊。
「鄭成功 南海を支配した一族」奈良修一・著 読了。

近松門左衛門の戯曲「国性爺合戦(こくせんやかっせん)」の主人公のモデルであり、
日本人の母親をもち7歳まで長崎・平戸で育った中国の武人・鄭成功(てい・せいこう 1624 - 1662)。

17世紀の中国・明朝末期から清朝初期に
明朝に忠義をつくし、台湾からヨーロッパ人勢力(オランダ)を追い払う。

その鄭成功を中心に、父・鄭芝龍(てい・しりゅう)から
子・鄭経(てい・けい)、孫の代まで鄭一族の四代にわたる興亡(約100ページ)。

<目次>
・南海を支配した一族
・明代の状況
・鄭芝龍の登場
・鄭成功の生涯
・鄭成功死後の台湾
・鄭成功の評価

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「興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話」森谷公俊・著 読了 [世界史]

講談社学術文庫の「興亡の世界史」シリーズから
「興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話」森谷公俊・著 を読了。

アレクサンドロス(アレクサンダー)大王については
有名な歴史上の人物ながら、かなりざっくりとした知識しかなく
以前から機会があれば彼について書かれた本を読みたいと思っていた。

本書は読みやすく、アレクサンドロス(アレクサンダー)についてはもちろん
当時の東地中海からアジアの興亡、古代マケドニア(現代のマケドニアとはまったく繋がりはない)
ギリシア、ペルシアらについても多くのことを知ることができて大変面白かった。

<目次>
第一章 大王像の変遷
第二章 マケドニア王国と東地中海世界
第三章 アレクサンドロスの興隆
第四章 大王とギリシア人
第五章 オリエント世界の伝統の中で
第六章 遠征軍の人と組織
第七章 大帝国の行方
第八章 アレクサンドロスの人間像
第九章 後継将軍たちの挑戦
終 章 アレクサンドロス帝国の遺産

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「世界史を創ったビジネスモデル」野口悠紀雄・著 読了 [世界史]

経済学者・野口悠紀雄氏が雑誌「週刊新潮」に
2014年6月から2016年8月にかけて連載したものをまとめた一冊。

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「世界史を創ったビジエンスモデル」野口悠紀雄・著(新潮選書)

■歴史に学ぶ

歴史を振り返り、その中からビジネスモデルを考えるさいの参考にしようとする。
とりあげられる事例は、ローマ帝国の盛衰、大航海時代、現代の情報革命。

約450ページとかなりボリュームがあるが、読みやすく一気に読み終えた。

全体のうち250ページがローマ帝国について書かれている。
一番面白く、あらためてもっとローマ帝国について知りたくなった。

<目次>
序 章 ビジネスモデルの原点を探る
 1.歴史からビジネスモデルを学ぶ
 2.ビジネスモデルの2つの基本概念

第I部 ローマ帝国のビジネスモデル
 第1章 先駆者だったため失敗したカエサル
 第2章 国造りの天才アウグストゥス
 第3章 すべてのビジネスモデルはローマに発する
  番外編(1) ローマ帝国を映画で見る
 第4章 ローマ帝国を支えたもの(1) 戦争と奴隷
 第5章 ローマ帝国を支えたもの(2) 異質性の尊重
 第6章 ローマ帝国を支えたもの(3) 税制
 第7章 アウグストゥスが地上に作った理想国家
 第8章 蛮族の侵入でなく、ビジネスモデルの破綻で崩壊
 第9章 ローマ帝国モデルの現代的意義づけ

第II部 フロンティア拡大というビジネスモデル
 第1章 海洋国家による地理的フロンティア拡大
 第2章 自由な海洋国家が閉鎖海洋国家を滅ぼす
  番外編(2) エリザベス映画を観賞する
 第3章 日本は海洋国家でなく島国なのか?
 第4章 電話の潜在力を見抜けた企業と見抜けなかった企業
 第5章 IBMの成功と没落と再生
 第6章 「工場のない製造業」という新しいビジネスモデル
 第7章 第2期大金持ち出現時代
 第8章 グーグルが見出した空前のフロンティア
 第9章 人工知能は何をもたらすか
終 章 歴史から何を学べるか?

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「物語 オランダの歴史」桜田美津夫・著 読了 [世界史]

中公新書の「物語・・・・の歴史」シリーズ。
これまでにも何冊か読んでいる(北欧の歴史、バルト三国の歴史、ウクライナの歴史ほか)。

本作は欧州諸国の中で、
小国ながら独特の個性と存在感をもち、日本と歴史的に長いつきあいのある国オランダ。
そのオランダの大航海時代から「寛容」国家の現代までの歴史を描く。

他のシリーズと同様、面白く読み終えた。

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「物語 オランダの歴史」桜田美津夫・著(中公新書)

<目次>
第1章 反スペインと低地諸州の結集 16世紀後半
第2章 共和国の黄金時代 17世紀
第3章 英仏との戦争、国制の変転 17世紀後半〜19世紀初頭
第4章 オランダ人の海外進出と日本
第5章 ナポレオン失脚後の王国成立 19世紀前半
第6章 母と娘、二つの世界大戦 19世紀後半〜1945年
第7章 オランダ再生へ 1945年〜21世紀
主要参考文献、オランダ首相一覧(20世紀以降)
第二院の議席数の推移、オランダ関連年表

「興亡の世界史 ロシア・ロマノフ王朝の大地」土肥恒之・著 読了 [世界史]

講談社学術文庫の興亡の世界史シリーズから
興亡の世界史 ロシア・ロマノフ王朝の大地」土肥恒之・著を読了。

ロマノフ王朝(1613年ー1917年)時代をを中心に、
それ以前と王朝崩壊から社会主義国時代(ソ連)のロシア史を記述。

過去に何冊かロシア史の本を読んでいるが
本書は、文章も読みやすく、一番のお薦めの一冊。

<目次>
序 ヨーロッパとアジアの間で
第一章 中世のロシア
第二章 ロマノフ王朝の誕生
第三章 ピョートル大帝の「革命」
第四章 女帝の世紀
第五章 ツァーリたちの試練
第六章 近代化のジレンマ
第七章 拡大する「植民地帝国」
第八章 戦争、革命、そして帝政の最期
第九章 王朝なき帝国
結びにかえて
参考文献
年表
主要人物略伝

カリフォルニアからアメリカを知るための54章 越智道雄・著 [世界史]

“カリフォルニアの過去がアメリカの未来だ”

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カリフォルニアを代表する2つの都市ロサンジェルス(南カリフォルニア)とサンフランシスコ(北カリフォルニア)を中心にカリフォルニアの歴史を描く(明石書店 2013年6月刊)



日照時間の少ない雪国に生まれ育つと、カリフォルニアは憧れの地。
(秋田県の自殺者が多いのは、日照時間の少なさが要因のひとつだと思う)



<目次>
序 ロサンジェルスとサンフランシスコ
Ⅰ ノーキャル(北カリフォルニア)vs ソーキャル(南カリフォルニア)
Ⅱ 陽光の桃源郷LA vs 黄金のサンフランシスコ
Ⅲ 共同幻想の吸引力
Ⅳ パワーと共同幻想の捩れ合い
Ⅴ 共同幻想の破綻
終わりに アメリカン・ドリームの最終フロンティアの再起動なるか

詳細な目次は出版社サイトへ


氷上のノーキャル(北カリフォルニア)vs ソーキャル(南カリフォルニア)

チャーチル(ガリマール新評伝シリーズ:祥伝社新書)読了 [世界史]

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第二次世界大戦時のイギリスの首相で、
イギリスと連合国を勝利に導いた不撓不屈の指導者ウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)の評伝。

著者ソフィー・ドゥデ(Sophic Doudet)はフランス人。訳:神田順子。

第二次世界大戦前後に関する本はこれまで何冊も読んでおり、チャーチルについてもざっくりとした知識はあったが、チャーチル個人のまとまったものを読んでいなかったことに気づき手にとった。

訳も読みやすく、生い立ちから亡くなるまでチャーチルの人生を描く。
世界史に残る傑物ながら、聖人君主でも完全無欠でもなく、短所も少なくない。
それゆえ人間くさく魅力あふれる人物に感じられた。

本書を読んで、次はチャーチルの盟友だったフランスの英雄「ドゴール」について読みたい。

【目次】
1,舞台と舞台裏
2,学校時代
3,人生の戦線
4,ボアー人の国のウィンストン
5,頭角を現す光る虫
6,ガリボリ!
7,塹壕体験を経て武器を磨くまで
8,二つの世界の間で
9,二つの戦争の間で
10,全権を手中に
11,バトル・オブ・フランス
12,バトル・オブ・ブリテン
13,すべての前線で
14,大同盟
15,勝利と敗北
16,新たな闘い
17,政権復帰
18,終幕
19,「偉大な芸術家」
チャーチル年譜、訳者あとがき

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